ミレニアム通信過去情報 1377609

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十字軍や宣教と植民地支配

1：tomi :
2011/11/20 (Sun) 01:44:48: 十字軍は、「聖地奪還」という名目で行われた略奪と侵略であって、そのようなことは聖書のどこにも命令されていません。

聖書においては、「天地万物はすでにキリストによって聖められたので、すべてが聖地であり、特定の場所が聖地ではない」と教えています。

それから、「馬を増やしてはならない」とか「剣を取る者は剣によって滅びる」と教えられています。つまり、武力によって何かを奪い取ることを禁止されています。

十戒では「ほしがってはならない」という命令があり、他人のものをほしがる貪欲が罪と定義されています。そして、個人の持ち物、国家の財産、領土、そういうものをほしがったり、奪ったりすることが厳禁されています。

ですから、十字軍なるものを組織し、実行した人々は、聖書に違反したことをしたのです。聖書では、「あなたがたは、正しくない者は神の国を相続できないことを、知らないのですか。貪欲な者、略奪する者はみな、神の国を相続することができません。」とあります。

ですから、十字軍はクリスチャンではないということになります。

「欧米諸国のアジア・アフリカ・中南米での布教と植民地開拓の同時進行」については、まずローマ・カトリックは、聖書の教えから外れてしまい、教皇教になりました。教皇の財産や領土、権力、覇権を拡大するために、イエズス会などが海外に出て行きましたので、その本質は帝国主義なのです。

聖書において布教とは、「あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。」との命令に基づきます。

つまり、バプテスマを授け、神の命令を守るように教えることです。どこにも搾取せよ、とか略奪せよ、などとありません。

また、旧約聖書では布教とは、「すべての国民を祝福すること」です。

祝福とは幸せになることを祈願することですから、当然、相手を利用することをするはずがありません。

このように、白人たちは、宣教を行ったのではなく、たんに覇権を拡大しただけなのです。キリスト教の宣教師を利用して。

現代におきかえてみてもわかります。

たとえば、JICAという国際協力事業団があります。他国を助けるためにODAの有効活用をしています。

このJICAがインドネシアのジャングルの奥深くに入ってそこに学校を作るとします。

そこに集落ができて、現地の人々が集まり、市場ができるとします。そこに日本の企業がやってきて、現地でナタデココの栽培を持ちかけます。安い労働力で製品を買い付けることができるとわかって、どんどん企業の進出が決まります。

すると、JICAの当初の目的とは別の利害関係が生まれてきます。

日本人は奴隷労働なんかさせないと思いますが、悪い企業があって、現地の人を奴隷として使用することがでてくるとします。武力によって脅迫しながら。

そうなると、立派な略奪、植民地、搾取ということになり、JICAはそのお先棒をかついだと歴史に名を残すかもしれません。

「なんだ、ODAなんて名ばかりで、現地で奴隷の商売をしていたのか」と。

キリスト教そのものに、「覇権を拡大し、武力ですべての国民を服従させよ」という命令があるとしたら問題ですが、そんな箇所はどこにもありません。

神が人間を創造された目的は、「地を従えよ」です。

それは、全世界をエデンの園にせよ、と同じ意味です。

エデンの園のような楽園に世界を変えること。人々を解放し、繁栄させること。

白人のキリスト教国は、宣教を利用して、搾取を行ってきたのです。