ミレニアム通信過去情報 1475485

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復活後の生活レベルを上げるために現世を重視せよ

1:tomi :

2012/01/01 (Sun) 21:19:04


「信じたとおりになると思え」とあるので、大学受験の際に、ある大学に絶対に合格すると信じて受験したが、失敗した。

信仰とは、すべての自分の計画や命などが保証されることを信じるものではない。

「あくまでも神の御心ならば」という但し書きがつく。

実際、別の大学に合格して、そこに入ったことが自分にとって最善だった。

入学当初はがっかりした。大学の施設が「文部省はこの大学のことをぞんざいに扱っている」ということを如実に示していたからだ。

幸い、学長が力のある人で、その後、図書館などが整備されるようになってましになったが、昔の国立一期校と二期校の差別は歴然としていた。

私にとって有益だったのは、クリスチャンの友人である。いろいろと教えていただいた。サークルの中で読んだヘンリー・シーセンの「組織神学」が、自分の特性が神学にあることをはっきりと示してくれた。

学祭で、聖書に関する展示と伝道を行った。

当時私はプレ・ミレ、ディスペンセーショナリスト半分、カルヴァン主義者半分であった。プレ・ミレについては相当研究したので、いま、ディスペンセーショナリストが何を考えているかよくわかる。

クラブでは、次々と入学生がクリスチャンになり、リバイバル(カリスマ的なものではない)の様相を呈していた。

長い目で見ると、自分は正しい道に導かれたとわかる。

それゆえ言えるのは、祈りがそのまま実現する場合もあれば、ない場合もあるということだ。

われわれは、神の僕であるから、最終的に神の主権のもとに「導かれる」。御心ならば実現するし、御心でなければ実現しない。

それで自分の願いが実現しないとがっかりするのは、まだ心の王座に「自我」が座っているからだ。

昨年は、本当に体力が弱って、先が長くないと思うほどだった。年末になって徐々に回復したが。

私にとって、この肉体が滅んでも、即座に永遠のからだが与えられると信じているのでいわゆる「死」というものは、それほど重要な問題ではない。

家族の誰かが亡くなったとしても、それが永遠の別れだとも思っていない。永遠の世界で再会できるからだ。パウロは、テサロニケの人々にそのように考えるべきだと諭している。

だからといって、この地上の生活を軽んじていいというわけでもない。バランスである。

イエスは、抜け目のない管理人のたとえで、「不正の富で永遠の友を作れ」と言われた。

「不正の富」とは強調表現で、「現世の富」という意味である。

現世の富で、来世の準備をせよ、ということ。

「他人のものに忠実でない人は、どうして自分のものに忠実になれるでしょうか」と。

現世の富は「神のもの」である。一時的に任されているもの。

来世の富は「自分のもの」、永遠に所有できるものである。

現世において、神から任されたものを管理できなければ、来世において自分のものも管理できないと判断される。

だから、「現世だけが重要だ」というノンクリスチャンの考え方は間違いであるが、反面、「来世が重要だから、現世を軽んじていい」という考え方も間違い。

聖書における「信仰」とは、「現世を来世への試験期間と見る」ことである。

ある人々は、「さらにすぐれたよみがえりを得るために、釈放されることを願わないで拷問を受けました」(ヘブル11・35)。

つまり、復活後の生活レベルを上げるために、踏絵を踏んで神を否定して釈放されるよりは、拷問を受けるほうを選んだということである。

ディスペンセーショナリズムに毒された今日のキリスト教界は、再臨を強調するあまりに、現世にどのように働きかけるかについて疎い。

本当のクリスチャンは、復活後の生活レベルを上げるために現世を重視する。

自分に与えられた才能や財力、能力、その他を用いて、できるだけ神の国を自分の周囲に拡大しようとする。

なぜならば、どれだけ神の国を拡大したかによって、永遠の生活レベルが決定するからだ。

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